銅地金は、製錬所で製造されます(*1)。製錬所は、鉱山会社から銅精鉱を調達します(*1)。
製錬所はその銅精鉱を溶かして、粗銅を生産します(*1)。この「銅精鉱を溶かして、粗銅を生産する」過程の費用は、「溶錬費」(Treatment Charge = TC)と呼ばれます(*1)。
次に製錬所はその粗銅を高純度の地金に精製します(*1)。この「粗銅を高純度の地金に精製する」過程の費用は、「精錬費」(Refining Charge = RC)と呼ばれます(*1)。「銅精鉱」→「粗銅」→「銅地金」の順で、銅地金は製造されているのです。
上記の「溶錬費」+「精錬費」の合計が、製錬所における「加工賃」となります(*1)。
製錬所は、ロンドン金属取引所で取引される「銅地金価格」から「加工賃」(溶錬費+精錬費)を引いた金額を「銅精鉱の購入代金」として支払うことになっています(*1)。「銅地金価格」-「加工賃」=「銅精鉱の購入代金」という関係が成立しているのです。
大手製錬所は鉱山会社との年次交渉で、溶錬費と精錬費の金額を決めています(*1)。この合意値が、銅精鉱市場内の加工賃(溶錬費+精錬費)の基準として機能してきました(*1)。
しかし近年、中国を中心に四半期契約や月次契約などのスポット取引が増加しています(*1)。需給逼迫時のスポット取引では、「大手製錬所と鉱山会社の合意値」よりも低い金額で銅精鉱の取引が行われています(*1)。
<引用・参考文献>
*1 『週刊エコノミスト』2026年5月26日号「「加工賃マイナス」の異常事態 副産物収入で中国は採算確保」(李雪連), p20-21
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